クリプト・web3をめぐる今週のニューストピックを、①テクノロジー(Bitcoinなど)・②ビジネス(ペイメントやDeFi・NFTなど)・③規制まわり、で振り返る。
今週の注目トピックは、
The Mergeが成功裏に完了
米SECのGary Gensler委員長、特定の暗号通貨に言及したわけではないものの、Howeyテストに言及
Coin Center、MergeでEthereumの規制方法(証券法、OFAC制裁)は変わらない」旨の見方を示す
米ホワイトハウスが、大統領令を受け、デジタルアセットの責任ある開発にむけた包括的フレームワークを発表
米国財務省、大統領令に基づき「デジタルアセットの責任ある発展の確保」に関する報告書を発表
米国財務省、Tornado CashについてFAQを公開
ECB、デジタルユーロのUI候補の開発に向けた共同プロトタイピングにおける外部企業を選定
River FinancialがTaroについてレポート記事を発表
Nayutaがクローズドテスト中のLNウォレットアプリ
スターバックス、会員がデジタルコレクティブスタンプ(NFT)を獲得・購入を通じて新しい没入型のコーヒー体験を提供する「Starbucks Odyssey」を発表
Charles Schwab、Citadel Securities、Fidelity Digital Assets、Paradigm、Sequoia Capital、Virtu Financialなどが、デジタルアセット取引所「EDX Markets (EDXM) 」の設立を発表
Section1: Technology
1.1. Bitcoin
1.1.1. L1
●「Austin Bitcoin Developers Socratic Seminar 32」のトランスクリプト書き起こし
https://diyhpl.us/wiki/transcripts/austin-bitcoin-developers/2022-09-15-socratic-seminar-32/
●DLCコミュニティで最近出た提案の、BLS署名ベースのDLC
https://eprint.iacr.org/2022/499.pdf
●カナダ次期首相候補はビットコイナー/エルサルバドルのビットコイン教育戦略
1.1.2. L2:Lightning Network
●River FinancialがTaroについてレポート記事を出している
Bitcoinネットワーク上でのアセット発行と移転について
https://river.com/learn/what-is-taro-in-bitcoin/
●LN CapitalのLightningレポート
●ラズパイ以外でライトニングノードを本当に運用すべき?
●クローズドテスト中のLNウォレットアプリ紹介(2022年9月)|Nayuta
Lightning Service Providerの採用
Zero-Conf Channel (Turbo Channel)
1.2. Ethereum
●The Mergeが成功裏に完了
1.3. 他チェーン・要素技術
●Starbucks、「Starbucks Odyssey」構築へPolygonと提携
https://blog.polygon.technology/starbucks-taps-polygon-for-its-starbucks-odyssey-web3-experience/
Section2: Business
2.1. アダプショントピック
2.1.1. マイニング
●マイニングの気候への影響に関するホワイトハウスの報告書に対するコメント
2.2. NFT
●スターバックス、会員がデジタルコレクティブスタンプ(NFT)を獲得・購入を通じて新しい没入型のコーヒー体験を提供する「Starbucks Odyssey」を発表
2.3. 金融機関のデジタルアセットサービス
2.3.1. 米国
●Charles Schwab、Citadel Securities、Fidelity Digital Assets℠、Paradigm、Sequoia Capital、Virtu Financialなどが、デジタルアセット取引所「EDX Markets (EDXM) 」の設立を発表
2.6. 中銀デジタル通貨
2.6.1. 欧州
●ECB、デジタルユーロのUI候補の開発に向けた共同プロトタイピングにおける外部企業を選定。
5社が開発したフロントエンドのプロトタイプを使って模擬取引を行なった上で、ユーロシステムのインターフェースとバックエンドのインフラを通じて処理するみの。
ピアツーピアのオンライン決済:CaixaBank
ピアツーピアのオフライン決済:Worldline
支払者が行う店頭での支払い:EPI
受取人による販売店での支払い:Nexi
eコマース決済:Amazon
なお、デジタルユーロ・プロジェクトの後続フェーズでプロトタイプを再利用する予定はないとしている。
https://www.ecb.europa.eu/paym/intro/news/html/ecb.mipnews220916.en.html
●ノルウェー中銀のCBDCサンドボックス開発パートナーNahmii、CBDCサンドボックスのソースコードを一般公開
https://blog.nahmii.io/norges-bank-cbdc-sandbox-code-now-public-3afb10463731
2.7. デジタル証券
2.7.1. グローバル
●BCG、オンチェーン・アセット・トークナイゼーションについてレポート発表
https://web-assets.bcg.com/1e/a2/5b5f2b7e42dfad2cb3113a291222/on-chain-asset-tokenization.pdf
2.7.2. 米国
●米投資会社KKR&Co.、「ヘルスケア戦略成長ファンド」をAvalanche上で利用可能に
Section3: Regulation
3.1. 米国
●米国財務省、Tornado CashについてFAQを公開
https://home.treasury.gov/policy-issues/financial-sanctions/faqs/added/2022-09-13
●米SECのGary Gensler委員長、特定の暗号通貨に言及したわけではないものの、Howeyテストに言及したとのこと。
https://www.wsj.com/articles/ethers-new-staking-model-could-draw-sec-attention-11663266224
●Coin Centerは、「PoSとPoWの技術的な違いによって異なる取り扱いが正当化されるとは考えておらず、MergeでEthereumの規制方法(証券法、OFAC制裁)は変わらない」旨の見方を示している。
①証券法について:
どちらもバリデーターはオープンな参加者の集合体であり、参加するための唯一の前提条件は、何らかのコストを負うことを証明できること。
PoW:エネルギーとコンピューティングリソース。
PoS:お金の時間的価値(例:保有することによる機会コスト)
②OFACのSDNリスト追加について:
OFAC制裁の適用除外が、PoW型バリデータとPoS型バリデータの間で異なる理由はない。
https://www.coincenter.org/does-the-merge-change-how-ethereum-is-regulated-no/
●大統領令を受け、ホワイトハウスが、デジタルアセットの責任ある開発にむけた包括的フレームワークを発表
消費者、投資家、企業の保護
安全で低廉な金融サービスへのアクセスの促進
金融安定化の推進
レスポンシブル・イノベーションの推進
グローバル金融のリーダーシップと競争力の強化
不正金融との戦い
米国中央銀行デジタル通貨(CBDC)の模索
●米国財務省が大統領令14067号のセクション4、5、7に基づき発表した、「デジタルアセットの責任ある発展の確保」に関する3つの報告書
貨幣と決済システムの将来
消費者と投資家の保護
不正金融のリスク
https://home.treasury.gov/news/press-releases/jy0956#.YySXBBQLJWI.twitter
●米国商務省が発表した「貨幣と決済の未来デジタル資産における米国の競争力の責任ある発展」レポート
https://www.commerce.gov/sites/default/files/2022-09/Digital-Asset-Competitiveness-Report.pdf
●米国財務省が発表した「貨幣と決済の未来」レポート
https://home.treasury.gov/system/files/136/Future-of-Money-and-Payments.pdf
●米国財務省が発表した「デジタルアセットの不正資金調達リスクに対処するためのアクションプラン」レポート
https://home.treasury.gov/system/files/136/Digital-Asset-Action-Plan.pdf
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