クリプト・web3をめぐる今週のニューストピックを、①テクノロジー(Bitcoinなど)・②ビジネス(ペイメントやDeFi・NFTなど)・③規制まわり、で振り返る。
今週の注目トピックは、
エルサルバドルで「Adopting Bitcoin– A Lightning Summit」開催
Apple Pay、Circle上で利用可能に
米下院、FTXの破綻とデジタルアセットエコシステムへのより大きな影響について公聴会を開催へ
バハマ当局、FTXのデジタル資産を管理下のウォレットに転送する措置をとったと発表
Vitalik、中央集権型取引所の破綻を踏まえ、暗号技術用いた解決アイデアを発表
Section1: Technology
1.1. Bitcoin
1.1.1. L1
●Adopting Bitcoin– A Lightning Summit 2022(11/15-11/17@エルサルバドル)
https://adoptingbitcoin.org/2022/
●Adopting Bitcoin Day 1・Day2の動画(トピック別)
https://www.youtube.com/@adoptingbitcoin/videos
●El Zonteから1時間ほどのところにあるAdopting Bitcoin会場の様子
●Adopting Bitcoin、Day1会場の様子
●Austin Bitcoin Developers Socratic Seminarのトランスクリプト書き起こし
https://diyhpl.us/wiki/transcripts/austin-bitcoin-developers/2022-11-17-socratic-seminar-34/
1.1.2. L2:Lightning Network
●マスタリング・ライトニングネットワーク 日本語版が出版へ
●ユーザーをLightningのエコシステムにつなげることを目的として、Lightningプロジェクトとその情報、統計、連絡先を発見するための検索可能なデータプラットフォーム「Lightning Landscape」
https://www.lightning-landscape.net/projects
1.2. 他チェーン・要素技術
1.2.1. 他チェーン
●Solana FoundationとSolana Labs、FTXおよびAlameda Researchに関連する資産公開と取引履歴を公開
https://solana.com/news/solana-facts-ftx-bankruptcy
1.2.2. 要素技術
●中央集権型取引所の破綻を踏まえ「暗号技術を使って問題を解決できないか」という問題意識から、「proof of solvency とその先へ」というVitalikの記事
取引所がオンチェーンで保有する資金がユーザーに対する負債を十分にカバーできることを示す暗号的な証明を作成することができるのではないかという主張。
さらには、取引所が、預金者の同意なしに預金者の資金を一切引き出せないシステムも構築可能であると。
Balaji Srinivasan、Coinbase、Kraken、およびBinanceとのディスカッションを通じてまとめたもの。
ZK-SNARKsを使って、proof-of-liabilitiesプロトコルのプライバシーを大幅に簡素化し、改善することができると。
長期的には、すべての取引所がノンカストディアルとる方向が望ましいものの、短期的にはカストディアルな取引所とノンカストディアルな取引所(UniswapなどのDEX)が混在する中で、カストディアルな取引所の安全性を向上させる最も簡単な後方互換性のある方法は、proof of reserveを追加することだとしている。
https://vitalik.ca/general/2022/11/19/proof_of_solvency.html
Section2: Business
2.1. アダプショントピック
2.1.1. ペイメント
●Apple Pay、Circle上で利用可能に。
企業もこの機能強化を利用して、リテール決済をUSDCで決済するデジタル通貨に移行することができるとしている。
https://www.circle.com/blog/apple-pay-is-now-available-on-circle
2.1.2. 投資
●FTX騒動から学ぶトラストレスの重要性
●FTX JPが発表した「お客様資産の管理状況等について」
https://help-jp.ftx.com/hc/ja/articles/12458835958681
●「最近のクリプトエコシステムの崩壊は、すべて中央集権的なプレーヤーによるものであり、分散型プロトコルによるものではない」とする、JPMorganの見方
●米下院、FTXの破綻とデジタルアセットエコシステムへのより大きな影響について公聴会を開催へ
FTXの崩壊は、100万人以上のユーザーに甚大な被害をもたらした。
この出来事は、この1年間に崩壊した暗号通貨プラットフォームの多くの例のうちの1つに過ぎない。
デジタルアセット事業者が、連邦政府の強力な監督と明確な道路規則の外で陰に隠れて活動できないことを保証すべく、立法措置が必要である。
https://financialservices.house.gov/news/documentsingle.aspx?DocumentID=409920
●FTXの新CEO、破産手続きの一環としてデラウェア州の破産裁判所に提出した文書で「今回のような企業統制の完全な失敗と、信頼できる財務情報の完全な欠如を見たことはない」と非難している
https://pacer-documents.s3.amazonaws.com/33/188450/042020648197.pdf
●バハマ証券取引委員会、FTX Digital Markets Ltd.のすべてのデジタル資産を、委員会が管理するデジタルウォレットに転送する措置をとったと発表
2.1.3. マイニング
●ビットコインマイナーは冬を生き残れるのか?マイニング要約レポート公開
●石油大手シェル、BTCマイニング業界に進出―知っておくべきこと
https://vc.morningstar.co.jp/011543.html
2.2. 中銀デジタル通貨
2.2.1. グローバル
●シンガポールMASと米NY連邦準備銀行クロスボーダーCBDCの共同実験「Project Cedar Phase II x Ubin+」を発表
https://www.newyorkfed.org/newsevents/news/financial-services-and-infrastructure/2022/20221110
2.2.2. 欧州
●BIS Innovation Hubスイスセンター、David Chaum氏とThomas Moser氏が提案する暗号とCBDC設計に関する最新の研究を組み合わせたプロジェクトTourbillonを発表
https://www.bis.org/about/bisih/topics/cbdc/tourbillon.htm
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