Bitcoin・クリプト・web3をめぐる今週のニューストピックを、①テクノロジー・②ビジネス・③規制まわり、で振り返る。
Lightning Labsが発表した、LightningとBitcoinをシームレスに組み込んだLLMツールを構築できる開発者ツールセットを受けて、AIエージェントからBitcoin決済を送金可能になることが期待されている点について、関連トピックをまとめて紹介。
その他の今週の注目トピックは、
Bitcoinで汎用的なスマートコントラクトを実現するための提案MATT
シンガポールMAS、暗号通貨プラットフォームに顧客資金の信託保全を義務付け
英BoE、決済プラットフォームNuggetsと協働でリテールCBDCのプライバシーレイヤーの設計を調査
BlackRock、スポットBitcoin ETFの申請書類を再提出
国際通貨基金(IMF)、暗号通貨の徴税課題に取り組むための税制見直しに関するワーキングペーパーを発表
スイスLuganoのPlan ₿ Summer School(7/2-7/15)が開講
Ordinalsコレクションのinscriptionコストを90%以上削減する、新たなOrdinalsコレクションスタンダードBRC-69
タイ政府、暗号通貨の取引に関連する潜在的なリスクに関する警告を開示することを仮想通貨事業者に義務付け
野村のデジタルアセット関連子会社「Laser Digital」、機関投資家調査レポートを発表
Section1: Technology
1.1. Bitcoin
1.1.1. L1
●OpenSats、Bitcoinネットワークの重要なインフラに取り組むBitcoin Core開発者に財政面の長期的なサポートを提供するプログラムを発表。
補助金の最短期間は12か月であり、2年以上の期間も可能なことが特徴
https://opensats.org/blog/announcing-lts-grant-program-to-support-bitcoin-core-contributors
●Schnorr署名に関する解説記事
https://conduition.io/cryptography/schnorr/
●Bitcoinで汎用的なスマートコントラクトを実現するための提案MATT - Develop with pleasure!
https://techmedia-think.hatenablog.com/entry/2023/07/02/181141
●オラクルベースの条件付ペイメント。
DLC(Discreet Log Contracts)について、Dryjaのオリジナル提案の概要、アダプター署名を組み込んだ現在の提案を紹介した上で、ObCペイメント(Oracle Based Conditional payments)について紹介している
●bitcoin++(4/28-30)での、Tadge Dryja氏による「Translational Bitcoin Development」プレゼン動画
●BIP-380のKey Expressionで複数のディスクリプターを表現できるようにする追加仕様の提案(BIP-389)
https://techmedia-think.hatenablog.com/entry/2023/07/06/183341
●Bitcoinのリソースリスト追加版
https://twitter.com/lopp/status/1677227536499998720
●Bitcoinレイヤー2関連リソースリンク集。Lightningの他、Sidechain、Drivechain、DLCなど
https://www.lopp.net/bitcoin-information/other-layers.html
1.1.2. L2:Lightning Network
●VLS (the Validating Lightning Signer)プロジェクトに対する包括的な監査レポート
6/26にベータリリースされたVLS (the Validating Lightning Signer)の発表記事
https://github.com/ariard/validating-lightning-signer/blob/main/VLS-audit-v0.2.pdf
●LightningとNostrベースのピアツーピア市場「CivKit」
https://github.com/civkit/civkit-node
●VoltageがリリースしたSurgeは、Lightningノードの動作を変更することなく、ノードの状態を見ることができるもの
https://voltage.cloud/blog/news/surge-now-available-for-voltage-users/
●NYで開催されたLightning Protocol Summitトピックス
https://twitter.com/rusty_twit/status/1676033353118801920
●コンテンツやアイデンティティおよび決済におけるAIのインパクトに触れた上で、Lightning決済やL402をソリューションとして紹介している
●ビットコイナー反省会、50万satsのライトニング投げ銭をライブ放送で受取|Diamond Hands Magazine Vol.93
●ビットコインLightning Networkアプリケーションを簡単に開発できるNayuta LN environmentのリリースのお知らせ【株式会社Nayuta】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000016959.html
●ビットコインLightning Networkによる新しい体験をしてみよう!Qpic(九州大学物理研究部)とNayutaによるLightning Networkゲーム CoinClimberのリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000016959.html
●Coin Climberはこんなゲームです
●Lightning Labs、Lightning⚡とBitcoinを利用したAI製品をグローバルに構築するためのツールセットを発表。
LN決済によるAPI認証の標準である「L402」と、簡素化されたAIアプリフレームワークである「langchain」を使って、AIをオープンにしていくとしている
https://twitter.com/lightning/status/1676972956193521665?s=20
●LightningとAIの開発者コミュニティが、LightningでAPIとLLM(大規模言語モデル)を強化していくべく、LightningとBitcoinをシームレスに組み込んだLLMツールを構築できるようにする開発者ツールセットをリリース
Lightningネイティブの認証メカニズムである「L402」プロトコルと、より高度な機能を可能にする外部データを追加することでAIエージェントでの作業を簡素化するライブラリ「Langchain」に基づいて構築されている
LangchainエージェントがBitcoinやLightningと直接やり取りできるようにするツール群「LangChainBitcoin」の主な機能は、1) LLM Agent BitcoinTools、2) L402 HTTP API Traversal、の2つ
1) LLM Agent BitcoinTools
OpenAI GPT関数コールを使って、Bitcoin残高を保持したり、Lightning上でBitcoinを送受信したり、LNDノードと直接やりとりするエージェントを作成できるもの
2) L402 HTTP API Traversal
エージェントがL402ペイメントメーターのAPIに透過的にアクセスできる、LangChain LLM チェーン(APIChain)のPythonラッパー
LLMやAIエージェントは、無数のマイクロペイメントとマイクロデシジョンを行うことに繋がるものの、どの国にも登録されていない「エンティティ」であるため、不換紙幣の決済システムへのアクセスが難しいことが課題
そのため、AIエージェントのクリエイターたちが、グローバルに利用可能・許可不要であり、ほぼ瞬時に決済されるBitcoinやLightningのインターネットネイティブ通貨システムに引き寄せられる、とみている
https://lightning.engineering/posts/2023-07-05-l402-langchain/
●Twitterなどが自社のプラットフォームを守りながら新たな収益化の機会を追求すべく、APIを厳しく制限している中にあって、L402は既存のHTTP 402 Payment Requiredステータスコードを活用してインターネットネイティブ通貨を使ってコンテンツに支払うプログラム的な方法を作るもの。
コードのデバッグなどの専用タスクを自律的に計画・実行できる専用AIエージェント有望だが、L402プロトコルはこういったAIエージェントがデータやリソースへのアクセスに対して直接決済可能にできる
また、クリエイターは初日からLNを使ってマネタイズ可能なアプリケーションを作ることができ、世界中のオーディエンスにリーチするできるため、L402は最新・最高のAIモデルを世界中の人々が利用できるようにする手助けにもなる
https://twitter.com/roasbeef/status/1677031256134152192?s=20
●チャットUIはLLM利用の氷山の一角に過ぎず、ユーザーの問題を独自に解決するためにLLM上に構築されたSaaS/Enterprise/API製品が有望な中で、これらのサービスと多様なAPIとの間のインタラクション層が重要になる。
L402を意識したAPIとダイナミックプライシング機能を使えば、サービスがAPIコールにリソースの消費量に基づいた使用ごとに適切な価格をつけることができる
全てのAPIをL402に対応させることによって、API利用市場はより効率的になり、データソースに新たな収益源を提供できる
AIエージェントは単純なプロンプト+レスポンスの域を超えて発展する
それぞれの自律型AIエージェントが互いにやりとりしながら、毎日(1時間、1分、1秒)、何千(最終的には何百万)ものマイクロ意思決定と支払を行うようになっていくが、既存の不換紙幣はこのようなケースには使えない
各AIエージェントにクレジットカードを持たせるのは持続不可能でナンセンスであり、代わりにインターネットネイティブな通貨であるBitcoinやLightning⚡️を使ってレールを敷くことができる、としている
https://twitter.com/MichaelLevin/status/1676983249090871297?s=20
●LangChainBitcoinプロジェクトで提供されている "ツール "のセットをlangchainプロジェクトで使用する方法と、OpenAPI GPt-3/4 APIによって提供されるネイティブ関数コールの例を示すnotebook
https://github.com/lightninglabs/LangChainBitcoin/blob/main/llm_bitcoin_tools.ipynb
●L402は、Lightning Networkベースのサービス・APIの認証・決済処理の手段として、これまであまり活用されてこなかったHTTP402ステータスコードを利用するもの
多くのWebアプリケーションは他の決算処理・承認手段に依存しているため、HTTP402ステータスコードはあまり使用されてこなかったのに対して、L402はHTTP402 Payment Required ステータス応答コードに収まるように設計されたもの
L402は、①Macaroons、②Lightning APIキー(L402キー)、③リバースプロキシという3つのコンポーネントを使って、Lightning Networkベースのサービス・APIの認証と決済処理を可能にするプロトコル標準
①Macaroonsは、cookieのようなbearer認証トークン
②Lightning APIキーは、ユーザー認証および決済レシート検証を非中央集権的に行う、支払ハッシュを含んだMacaroon
③リバースプロキシは、クライアントとサービス/APIプロバイダーの間の仲介者として、L402キーに基づいて認証・決済処理を行う
L402を通じて、従量制決済APIの使用が容易になり、Lightning上に構築した従量制APIがM2Mエコノミーに新たな可能性が開かれる可能性
https://twitter.com/LN_Capital/status/1677409841231405058
●FediとStakworkによるAI+Bitcoinハッカソン(7/1-7/31)
AIへのアクセスを民主化するためにBitcoinを使う方法に革命を起こす初のハッカソン「Ai4ALL」をFediとStak主催のもと、7/31までの期間で開催中
エージェントやLLMが経済活動を実行するためにBitcoinを使うプロジェクトを対象とした「エージェント(マシン決済)」部門も
https://bolt.fun/tournaments/ai4all/overview
●AIエージェントとBitcoinの融合に関するトピックスレ
AIエージェントがリソース代金を支払う上で、L402プロトコルを用いることによって、Bitcoinを利用してデジタルアシスタント用のデジタルウォレットとして扱い、Webコンテンツへのアクセス料金を直接支払い可能になる
Lightning Labs と LangChainが発表したツールを使うことで、AIエージェントがBitcoinを保持・管理・使用できるようになるため、収益化可能な自律エージェントやAPIを構築できる
AIエージェントがデジタル経済の主要なプレーヤーとして、より効率的で自動化された世界の構築する上で、AIエージェント同志が相互に売買取引したり、多数の細かい決定と支払いを行うことが、BitcoinとLightning Networkの力によって可能になる
https://twitter.com/olliethedev/status/1677425234507440130
●ChatGPTのようなAIプログラムからBitcoin決済を送金可能に。ひいては、マシンから他マシンへの決済が可能になる
https://twitter.com/DocumentingBTC/status/1677402198458679296?s=20
●ソフトウェアが自律型AIエージェントの集合体のように動いて各エージェントが自分の仕事に対してBitcoinで支払うというアプローチを示すため、LangChainやLightning・Alby・Voltageを使って構築したチャットBot。
モジュールとして組み合わせて、様々なソフトウェアを開発できる。例えばコーディングを行うエージェントやコードをデプロイするエージェント、そしてカスタマーサポートを専門とするエージェント等をシームレスに統合し、独立して提供するサービスに対する報酬をBitcoinで受け取って収益化できる
このように、AIが実行するあらゆる小さなタスクに対して報酬を受け取ることができるようになるため、AIのパフォーマンスを継続的に向上させるために経済的インセンティブを与えることが可能になるとのこと
https://twitter.com/olliethedev/status/1673459434650042368?s=20
●Lightning Service Providers(LSP)は、カストディアルウォレットの必要性をなくし、即座にBitcoin決済を可能にする鍵になる
https://medium.com/synonym-to/the-rise-of-lightning-service-providers-6410274d5b70
1.2. Ethereum
●Starknet、「Quantum Leap」のテストネットをローンチ。Ethereumのスループットを「これまでに達成されたことのないレベル」で向上させるとしている
https://decrypt.co/147347/ethereum-scaler-starknet-launches-testnet-latest-quantum-leap-upgrade
Section2: Business
2.1. アダプショントピック
2.1.1. ペイメント
●Bitmexの元CEO、デジタルで検閲不可能で希少な特性を持つBitcoinを人工知能システムのための究極の通貨と見なしている。
Bitcoinネットワークの非中央集権的な性質と、そのネットワークのユーザーが自身の資産をコントロールできることが、将来のAI経済の特徴と一致するとのこと
Bitcoinは「AIの食料」である電力コストとマイニングを通じて本質的に結びついているため、AIシステムにとって効率的で予測可能な価値の貯蔵を長期にわたって提供する、としている
●ChatGPTのラッパーとしてLightningを使って個々のプロンプトにお金を払うことができる「Deezy AI」。月々のサブスクに縛られず、使う都度で支払い可能に
https://twitter.com/kollider_trade/status/1676719881272672258?s=20
●Circle、開発者向けのwallet-as-a-serviceプラットフォームを立ち上げ。
セキュアなウォレットを数分でアプリに組み込み、ユーザーがデジタル通貨・NFTなどに簡単にアクセス可能に
現在、Ethereum・Polygon・Avalancheをサポート
https://www.theblock.co/post/238139/circle-quietly-launches-wallet-as-a-service-developer-platform
2.1.2. 投資
●BlackRockのCEO、bitcoinについて「ゴールドのデジタル化」の役割を担っているとの見方を示す
https://www.theblock.co/post/237978/blackrock-ceo-larry-fink-sees-bitcoin-as-digitizing-gold
●Swiss Blockchain Federationによる「スイス・デジタルアセット・カストディレポート」によれば、デジタルアセットカストディアン34機関のうち、証券をサポートしているのはわずか20%のみとのこと
https://www.homeofblockchain.swiss/_files/ugd/aa4696_bcf08bade63745a8968843a751a0caed.pdf
●Binance、顧問弁護士・最高戦略責任者およびコンプライアンス担当上級VPが辞任したというFortune報道
●Gemini、DCGが最終オファーに合意できない場合、7月7日にDCGとBarry Silbert氏個人を相手取って訴訟を起こす旨のオープンレターを発表
https://twitter.com/cameron/status/1676024844641550337
●Gemini、DCGとBarry Silbert氏をNYの裁判所に提訴。同氏とDCG・Genesisは共謀してGeminiと債権者から債務超過の真実を隠すために虚偽の財務報告書を作成した、としている
https://twitter.com/cameron/status/1677327395869581316?s=20
2.1.3. マイニング
●マイニング企業に有利な追い風が吹いているとのこと。値動きだけが有利に働いているわけではないとしている
https://www.bankless.com/mining-is-hot
2.1.4. 社会生活
●スイスLuganoのPlan ₿ Summer School(7/2-7/15)が開講
https://twitter.com/LuganoPlanB/status/1675583337627361282
2.1.5. RegTech
●2021年1月以降に発表されたERC-20トークン上場の56%において、DEXを介したインサイダー取引の証拠を検出したとする、Solidus Labsのレポート
Solidus Labsの研究によると、特定の人気コインの56%でインサイダー取引の兆候が発見されたとのこと
https://www.soliduslabs.com/reports/crypto-insider-trading
2.1.6. NFTエコシステム
●Ordinalsコレクションのinscriptionコストを90%以上削減する、新たなOrdinalsコレクションスタンダードBRC-69
https://twitter.com/luminexio/status/1675832800761778183
2.1.7. Stablecoin
●香港、外貨準備金に裏打ちされた香港ドルStablecoinを発行する提案
https://dw-media.tkww.hk/epaper/tkp/20230703/A11_Screen.pdf
●Circle、日本でのStablecoin発行を検討しているとのこと。
「Stablecoinがクロスボーダー貿易や外貨取引、グローバルな商取引に広く使われるようになれば、日本は非常に大きな市場になる」との見方
2.2. 金融機関のデジタルアセットサービス
2.2.1. 米国
●BlackRock、Nasdaqを通じてSECにBitcoin ETFのスポット申請を再提出。CoinbaseがETFの市場監視を提供する旨を追加
●BlackRock、スポットBitcoin ETFの申請書類を再提出
https://twitter.com/BitcoinMagazine/status/1676740498680348679
●JPMorgan、米SECがBitcoin ETFを承認しても暗号市場のゲームチェンジャーにはなりそうもないとの見方を示す。
同種のETFはカナダや欧州では以前から存在していたものの、大規模な投資家の関心を集めることはできなかったとのこと
2.2.2. 欧州
●スイス銀行協会(SBA)、トークン化されたスイスフランの導入を目指して、12の銀行と協働でトークン化預金プロジェクトを調整中
https://www.ledgerinsights.com/swiss-bank-deposit-token-ubs-credit-suisse-julius-baer/
2.2.3. アジア太平洋ほか
●野村のデジタルアセット関連子会社である「Laser Digital」による機関投資家調査レポート
調査対象者の96%が、デジタルアセットは伝統的な資産クラスと並ぶ分散投資の機会であると考えている
48%が、BitcoinとEthereumはWeb3.0経済の基盤を提供するものであり、長期的な投資機会の源泉となると考えている
調査対象者の91%が、デジタルアセットを他の伝統的資産クラスと組み合わせて、インフレリスクや不換紙幣の下落リスクに対処する戦略を構築することを望んでいる
調査対象者の約90%が、デジタルアセットファンドや投資ビークルに資金を投入することを検討する前に、伝統的な大手金融機関の後ろ盾を得ることが重要と回答している
https://www.laserdigital.com/companyrvey-on-digital-assets
2.3. 中銀デジタル通貨
2.3.1. 米国
●米ニューヨーク連邦準備制度理事会(FRB)とWells FargoやCitiなど大手銀行数行、トークン化されたドルをつかった決済システム“Regulated Liability Network”の実験結果を発表
プログラマビリティ、プライバシー、他のホールセール決済システムとの相互運用性、曜日や時間を問わない可用性、および決済スピードの5つの分野
●EYによる“Regulated Liability Network”ロードマップ
2.3.2. 欧州
●英BoE、決済プラットフォームNuggetsと協働でリテールCBDCのプライバシーレイヤーの設計を調査。
追跡不可能な接続を使用して、身元を明らかにすることなく個人的にクレデンシャルを交換・確認するもの
https://www.theblock.co/post/237790/bank-of-england-teams-up-with-wallet-maker-for-cbdc-privacy
●英国の金融サービス業界団体UK Finance、デジタルポンド案に関する共同協議への回答を発表。
提案されている保有限度額£10-£20,000は、金融システムにリスクをもたらす可能性があると主張
また、預金トークンが同時にサポートされることを求めている旨
2.3.3. 中国
●シンガポールDBS銀、中国本土企業向けにCBDC支払いを受け取るデジタル人民元(e-CNY)加盟店コレクションソリューションを開始。
デジタル人民元で顧客から代金を回収した上で、中国人民元の銀行預金口座に直接デジタル人民元で自動決済が可能に
2.7. デジタル証券
●ソニー銀、ローン債権をデジタル証券化
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72407880R00C23A7MM8000/
Section3: Regulation
3.1. グローバル
●国際通貨基金(IMF)、暗号通貨の徴税課題に取り組むための税制見直しに関するワーキングペーパーを発表。
暗号通貨資産では徴税が著しく困難であり、現行の税制は暗号通貨資産を扱うようには設計されていないと警告している
政策立案者は、暗号通貨を扱うように設計されていない税制の中で暗号通貨を受け入れることに苦慮している
設計上の問題は、暗号通貨が投資資産と決済手段という二重の性質を持つことから生じる、とのこと
3.2. アジア太平洋ほか
●シンガポールMASが発表した、デジタル・ペイメント・トークン(DPT)サービス・プロバイダーに対して、年内に法定信託の下で顧客資産を保全するよう求める旨の投資家保護措置
●シンガポールMAS、暗号通貨プラットフォームに対し、年内に顧客資金を信託保全することを義務付け。併せて、個人投資家むけのレンディングとステーキングを禁止する提案を推進
●タイ政府、暗号通貨の取引に関連する潜在的なリスクに関する警告を開示することを仮想通貨事業者に義務付け。
併せて、投資家の保護を強化すべく、デジタルアセット事業者がカストディアン・サービスや融資(預金受入・貸付)を提供またはサポートすることを禁止。
https://www.sec.or.th/TH/Pages/News_Detail.aspx?SECID=10018
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